今回のレンブラント展は、京都の国立博物館での開催でした。
正月明けの1/4に行ってきましたが、時期が時期だったせいで、初詣をする場所が豊富な土地ゆえに京都駅のバスターミナルは凄い人ごみでした。
それでも、臨時バスが出ていたおかげで思ったより待たされることなく、国立博物館へ行くバスに乗ることが出来ました。
しかし、噂には聞いてましたが京都は渋滞が酷いです。
正直あまり車で街中は移動したくない所だと思いました。
さて、国立博物館はかの有名な三十三間堂と道を挟んで隣同士になっています。
博物館に到着して私は愕然としました。
何故なら、入場30分待ちだったから・・・。
まさか美術館で入場規制をかけられるとは思いませんでした。
冬の京都は寒いです。
そんな寒空の下、レンブラントの作品を見ることだけを心の拠り所としている私はまるで、ルーベンスの絵を見て神に召されていくネロ少年の様です。
何とかその寒さにも耐え、レンブラントの作品とご対面です。
あの肌の質感、色味、触ればふっくらとした弾力と、温度が感じられそうな錯覚を覚えます。
初期の作品には明るさと、力強さがあり若さを感じます。
レンブラントは、時代によってくっきりと明暗が判れる作家です。
それは、制作活動のみならず私生活も・・・。
彼の晩年は家族を無くし、財産も無くし作品まで手放さなければならない程辛く苦しいものだったそうです。
しかし、レンブラントは筆を折る事無く画家として人生をまっとうしたのです。
絵を描き続ける、その行為が自分自身の心の支えだったのかもしれませんね。
この展示会は、京都の後はドイツでの開催となっています。
やはり、京都まで足を伸ばして良かったと、思えるものでした。
ちなみに、レンブラントを見た後小学校の修学旅行ぶりに三十三間堂にも行きました。
やはりあれだけの数の観音像を見ると、圧倒されますね。
そして、私は思った。
いったいどれだけの修学旅行の学生が「あっ、あそこの観音像お前に似てるぜ」
「よし、俺に似た奴みつけるぜ」
なんて会話を交わしたのだろうと(笑)
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